Chromebookの蓋を閉じてクラムシェルモードのように使いたい場合、外付けキーボードが必要になってきます。
しかしChromeOSに正式対応しているキーボードは少なく、一般的なキーボードには検索キーやランチャーキーが搭載されていない為、使用できるか心配な方もいると思います。
この記事ではそういったキーボード難民の方に向けて、以下の情報を提供します。
- Chromebookに非対応キーボードを接続するとどうなるのか
- ChromeOSに対応している外付けキーボードと使い方
Chromebookに外付けキーボードを接続してみた
今回はWindows用の「Bluetooth+日本語キーボード」と「USB接続+英字キーボード」で検証しました。
BluetoothキーボードはLogicool製品でしたが、接続方法にコツがありました。
検索キーはWindowsキーに割り当てられる
一番気になるのは検索キー(ランチャーキー)の割り当てですが、こちらはWindowsキーが対象になっていました。
この割り当てられるキーは「外部メタキー」という名前で、外付けキーボードを接続すると設定に同項目が追加されます。また、この外部メタキーにCtrlキーやアシスタントキーを割り当てることも可能です。
おそらくMac用キーボードならCommandキーが外部メタキーになると思いますが、このような報告もありますので注意が必要です。

日本語と英語の切り替えは(Shift+)Ctrl+Space
外部キーボード使用時は言語設定の内容やキーボードの配列に関係なく、日本語と英語の切り替えは共通で(Shift+)Ctrl+Spaceで行います。
※(Shift)と表記したのは、3つ以上の言語を登録している場合はCtrl+Spaceでは切り替えできないからです。
- Ctrl+Space
-
直前に使用した言語に戻る(A⇔BでループするのでCに変更できない)
- Shift+Ctrl+Space
-
他の言語に変更する(A→B→C→A…となるので3つ以上でも変更可能)
ファンクションキーには固有キーが割り当てられている
ファンクションキーについてですが、デフォルトではキーボード上部にあるChrome OSの固有キー通りになっていました。
下記の表はLenovo Flex 5 Chromebookで検証した結果となります。
Chromebookの固有キーの種類は機種ごとに異なりますので注意してください。
内部キーボード | 外付けキーボード |
---|---|
戻る(←) | F1 |
進む(→) | F2 |
ページ更新 | F3 |
全画面表示 | F4 |
ウインドウの表示 | F5 |
画面の明るさを下げる | F6 |
画面の明るさを上げる | F7 |
音声をオフにする | F8 |
音量を下げる | F9 |
音量を上げる | F10 |
全画面表示 | F11 |
ページを検証する | F12 |
音量ボタン(F10)の隣は画面ロックボタンでしたが、F11とF12本来の機能が割り当てられていました。
この辺りはクセだと思いますので、事前に確認しておいた方が良いと思います。
ファンクションキーとして使いたい場合
検索キー(Windowsキー)+ファンクションキーで各機能を使用することが出来ます。
あるいはキーボードの設定項目にある「キーボードの最上段のキーをファンクションキーとして使用する」をONにすれば常時ファンクションキーとして使用可能です。
Deleteキーやテンキーも使用可能
「Page UP/Down」キーなど、ほとんどのChromebookでは省略されているボタンについての動作も確認できています。
また、Deleteキーについては(私の知る限りでは)搭載されている機種はなかったはずですが、外部キーボードでは問題なく動作しました。
テンキーについても同様に不具合なく使用できています。
その他キーについて
今回検証したキーボードにはDeleteキーなどChromebook本体にないキーが搭載されています。
特にLogicoolのK270には様々なキーが搭載されていましたので、機能が割り当てられていたものを紹介します。
- 電源ON/OFF
-
もしかしたら・・・と思ったらロックボタンが割り当てられていました。
- 再生/一時停止
-
Youtubeで一時停止と再開を行うことができました。
- ホーム
-
設定したホームページに飛びました
- 電卓
-
なぜか全画面表示が割り当てられていました
外付けキーボードを使う際の注意点
今回検証した中での注意点など
Logicool製品が使えない場合はUnifyingアプリのインストールが必要
Bluetoothキーボードの検証で使用した「K270」というキーボードですが、最初はペアリングできませんでした。
調べた結果「Logitech Unifying for Chrome」というアプリをインストールすることで解決する事ができたので、同じ状況に陥った方は試してください。(こちらLogitech公式のアプリです)
Mac用キーボードは使えないという報告があります
Magic Keyboardを始めとしたMac用のキーボードを接続すると上手く動作しないという報告を多数発見しましたので、ChromeOS非対応のキーボードを接続する場合は現状Windows用がベターです。
まとめ
Chromebookでは対応していない外付けキーボードでもある程度快適に使うことができました。
自分のお気に入りのキーボードを使いたい人にとってはかなり嬉しい仕様です。